いたってキレイな一軒のお家。実は見えないところが大変なことになっていました。
ちょうど玄関上の出っ張っていているところのベランダ内部構造が浸水して腐っていたのです。
ベランダの内側は家族以外の人の目には晒されず、そしてご家庭によってはあまり出ることは無い。そしてベランダは構造上落ち葉や砂埃が貯まりやすく、排水が悪くなると水が溜まってしまうことがあります。
そしてベランダの防水塗装が痛んできた時に水が溜まってしまうと、ベランダの内部構造まで水がしみこんでいき、木は腐り、いつ崩落してもおかしくない状態にまで陥っている場合があります。
また、最近のお家の外壁はサイディングボードと呼ばれる、工場で作られたパネルを張り付けていく工事が主流となっています。このサイディングボード本体は高耐久で耐用年数は15~30年ほどのものが多いです。ですがこのサイディングボードそれぞれのつなぎ目を埋めて防水をするシーリング材は耐用年数が5年~10年となっており、シーリング材が劣化しひび割れや縮みが起きてくるとそこから水が染み込んでしまいます。
そしてサイディングボード自体にも塗装がされていて、この塗装がされている状態での耐用年数であり、その塗装も長いもので15年しか持ちません。塗装が劣化してしまった後はサイディングボード自体が劣化していき、耐用年数に満たずに寿命を迎えてしまいます。これは家を建てたときには伝えられないことかもしれません。
写真のお家はサイディングボードの張替えを予定していたお家でしたので、古いサイディングボードをはがしたときにはじめて内部の状態が露わになりました。
状態を見るに経年劣化で弱ったシーリング材にひびができ、そのひびから浸水し木材が膨らみ、さらにサイディングボードを押し上げひびが広がり、内部の木が痛んだのだと推測できます。
今回は傷んでしまった部分を修繕補強し、全体に浸水防水シートを張り、その上からサイディングボードを張りシーリングを行い、手すりを付ける工事を行いました。
劣化したシーリング材を除去し再度シーリングをする作業(シール打ち替えと言ったりします)自体は1mあたり1000円くらいまでなのでお家全体のシール打ち替えを行っても十数万円程度で済みます。
ですが、家全体のサイディングボードを張り替えるとなると10倍以上の費用が必要になってきます。内部の状態が悪くなっていればさらに費用はかさんでしまいます。
そうならない為には、お家の塗替えや防水塗装・シール打ち替えを行い、定期的にお家をメンテナンスすることが重要です。
大切な我が家の状態がどうなっているか不安になった方はお気軽に株式会社シン・ライフクリエイトまでお問い合わせください。
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